佐賀で漬け物と薬局の経営に奮闘中 山下善太郎のブログ

吸入薬を使った後うがいをするのはなぜ?

 

 病気の豆知識

こんにちは。
唐津市では、今日が成人式です。自分にとっては19年も前の事になります。つい最近の事の様に思えますが(笑)。
お店で一番若いスタッフは、22歳なので、17歳も違うんですよね。新人のスタッフの親御さんが自分よりも若いなんて事がもうすぐ起こります。本当に不思議な感覚です。そんな年齢になってきました。

そんな事を思いながらブログ更新です。

今日は、吸入薬の正しい使い方についてです。

先日のブログでも書きましたが、咳がひどかったので、久しぶりに吸入薬を使いました。最近の吸入薬は、昔の吸入薬と比べると大分使いやすくなってます。また、回数も1日1~2回でいいので、吸入忘れが少なくなってます。医薬品も日々進化しています。
今回は、お客様から質問された事について書きたいと思います。

Q:なぜ吸入後にうがいをしなければいけないの?

主な吸入薬一覧 (環境再生保全機構より)
主な吸入薬一覧
(環境再生保全機構より)

A:

最近の吸入薬には必ず口をゆすぐかうがいをする様に書いてあります。この注意事項がかいてあるお薬のほとんどが、喘息を予防するための吸入薬になります。つまり、吸入薬の成分に『ステロイドと気管支を広げる成分』を含んでいるお薬や『ステロイドだけ』のお薬です。吸入後何もしなければ、口の中に吸入薬の成分が残った状態になってます。
最近の吸入薬は上で書いたように1日1回寝る前に使うものもあります。ステロイドは、炎症も抑えてくれますが細菌に対する抵抗力を下げてしまうので、寝る前に吸入してそのまま寝てしまうと、口の中で細菌が増殖してしまう事もあります。細菌の種類によっては口の中がカンジダになったりします。
また、気管支を広げるお薬が入ってる吸入薬の場合は、口の粘膜から薬が吸収されて全身の作用が現れる事もあります。
今私が使ってるお薬『オルべスコ』っていう吸入薬の場合は、正しくちゃんと吸入しても約40%が口の中に残るとの報告もあるくらいです。正しく使っても必ず口の中にはお薬が残るって事です。
以上の様な理由で、吸入した後は、直ぐに、数回口をゆすぐかうがいをした方がいいです。

まとめ

最近の薬は、本当に進化して現代の生活リズムに合わせた薬が発売されてます。骨粗鬆症の薬などは、1週間に1回や月に1回、飲むだけでいいお薬もあります。生活する上ではとっても便利になってますが、注意事項を守らないと、思わぬ副作用が出る場合があります。吸入薬の場合は口をゆすぐだけで、副作用の細菌の増殖を防ぐ事ができます。ちょっとした事ですので必ず守って下さいね。
子供が吸入する時ですが、ちゃんと吸入できてもお口の中に成分が残っています。でも、なかなか親の思い通りの口をゆすいでくれない事がありますよね。そんな方は、夜ご飯を食べる前に吸入させて下さい。それだけで口の中に残るお薬の成分は圧倒的に少なくなります。また、食後って必ず歯磨きさせますよね。小さいお子様をお持ちの親御さんはお試しくださいね。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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 この記事の投稿者

山下善太郎

大学卒業後、大手ドラッグで勤務(約5年)→佐賀県唐津市の『山下至誠堂薬局』(稼業)を継いで約15年(2019年現在)になります。ここ最近は、父が社長の松浦漬本舗も少しずつですが手伝う様になりました。松浦漬は、鯨の軟骨を酒粕に漬けた商品で、日本酒 白ワイン 白ご飯似合う珍味です。最近は、松浦漬のことを多めに記事を書いています。
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